chiji's world peace radio

料理の模倣 思考の訓練 文鳥のモフ

イメージを具体化する

 先日、ゲームBGMの件で打ち合わせをしましたところ「違うパターンの曲も聴いてみたい」とゲーム製作者Nさんに要望を貰いました。

 ゲームの主体は「ある女の子を守りながら襲いかかってくる敵を倒し、物語を進めていく」といったモノ。なので、「女の子を守るようなイメージの曲を作って聴かせて欲しい」と言われました。まぁ、今作ってる曲はそのまま使うそうなのですが、他の曲も聴いてみたいそうです。

 では「女の子を守るようなイメージ」とは一体どんなのでしょうか?

 ここは考え方を変えて「女の子を守りたくなるような曲」という風に考えましょう。まず強大なボスが出てくる。主人公の心境は「恐怖」「不安」です。そしていざ戦いが始まると「勇敢さ」「気遣い」と女の子に意識が向きます。つまり、ボスが出てきた時は「女の子を守れるんだろうか」という不安と恐怖が襲ってきます。そして戦いはじめると「女の子を守らなきゃ」と必死になる。その主人公の心境を音楽にするということです。

 

 メロディの旋律の進行でも「気持ち」を表現する事が出来ます。

 例えば「上行進行」は、ドーレーミー♪と音階が上がりながら進むメロディの事を言います。これは「感情の高まり」を意味します。言い換えれば、「気持ちの高ぶり」「攻撃的」「盛り上がり」です。

 「下行進行」はミーレードー♪と音階が下がりながら進むメロディです。これは「感情の静まり」を意味します。他に「落ち着き」「守備的」「盛り下がり」です。

 「水平進行」はドードードー♪と同じ高さでのメロディです。これは「力の持続・平穏」を意味します。他に「安定」「忍耐」です。

 曲の序盤は「下行進行」と「水平進行」を使い、中盤あたりで「上行進行」も使っていく。

 

 一体何が起こるのか分からない。次に何が起きるのかドキドキしてしまう曲を作れるように頑張ります。