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料理の模倣 思考の訓練 文鳥のモフ

臭覚はだまされない?

  嘘か本当か、臭覚は視覚よりも感情に訴えかける感覚である、というのはあるのか?

 ある人はなかなか電子書籍に馴染めないでいる。それは本を読む時に、何気に嗅いでいる本の匂いに関係しているんじゃないか。読書好きには関係ないかもしれないけど、本を読もうと思ってる方にはこの「読書的気分」になれるかどうかが重要だと思う。

 映像で見る景色と、実際に足を運んでみる景色との違いは、現地の空気を感じ取れるかの違いだと思う。例えば360度フルスクリーン、足下には現場に似せた土が敷いてあり、サウンドは5,1chのアンビエントミュージックに向いた音響。そんな偽物の状況を作ったとしても、その場の空気(匂い)が感じれないだけで、ボク等は「違う」と違和感を感じてしまうんだと思う。

 視覚はだまし絵があるくらいだから簡単にだませますよね。触感も「箱の中身はなんじゃらほい」のクイズゲームとか見てたら分かるけど、それほど当てにならない。聴覚なんかは作り込まれた音も分からない程。映画のSEなんかは別取りですよね。馬の走る音や衣擦れの音なんかは、専用のスタジオで取っているのをボク等は聞いている。偽物の音を本物の音だと勘違いしてしまう。臭覚はどうでしょうか?

 イチゴ味のガムを噛んでいる人の香りを嗅いでも「イチゴ味のガムの匂い」とは感じるけど「イチゴの香り」とは思わないですよね。知らない匂いならだませるかもしれないけど、それでも本当なのか疑っちゃうくらい、匂いには敏感です。

 つまり「臭覚は視覚よりも感情に訴えかける感覚である」というのは、臭覚よりも視覚の方がだましやすいと言い換えられると思います。

 まぁ、電子書籍を読んでも本を読んでる気にならないの理由は、複合的な要素が絡み合っているので、匂いだけが関係しているとは違うんですけどねぇ。

 それよりも本が好きな人は、紙が好きなんですよねw 雑誌とか単行本とかを捨てれない人っていうのは、なによりも紙が好き。本好きな人は、紙に囲まれたいんです!