chiji's world peace radio

料理の模倣 思考の訓練 文鳥のモフ

おいしく食べよう

 ボクはちょっと昔にある体験をした。それはよく漫画やアニメのネタである「料理の本を見ながら白米を食べる」という、妄想しながら白米でお腹いっぱいになるという事をした。実際には白米は食べていないが・・・。

 ある病気で、食べ物を約半年もの間食べれなかった時の話。食欲はあるが食べられない。それは喉全体が放射線治療の副作用で焼けただれて、唾さえも飲み込めない状態。食べたくても食べられない状態に、美味しい物を食べる妄想をした。

 病院に置いていたサラダ倶楽部?とかあまから手帳の本を見たり、TVの料理番組や旅番組を見ていた。なぜ旅番組かというと、旅の終わりにおいしい懐石料理とかが出るじゃないですか。それを見たさに旅番組を見てました。

 腕には一日中点滴をしていた。そのせいで腕が穴だらけになったw まるで動ける植物状態。夕食の時間になると、同じ病室の方が食べている食事の香りがしていた。ボクの前にいる人はきゅうりのキュウちゃんが好きで、そればっかり食べていた。ボクは食べることも出来ずに、ずっと料理本で我慢。

 退院して家に帰ると、もっぱら料理動画ばかり見ていた。ニコニコ動画の料理動画や、一番好きだったのはユーチューブにupしている「えだ豆TV」という番組。えだ豆TVは、アメリカのサンフランシスコ?在住の方が、近辺のファーストフードを紹介していく番組。もちろんアップロード者は素人さん。ですがとても喋りになれていて、見ててもおもしろい。

 喉の状態が一向に良くならない。ようやく喉の痛みがなくなると、今度は味覚変化に襲われる。ノドが痛いまま(激痛)食べ物を食べると、痛さで味が分からないので、何を食べてるのか分からない。味覚変化で食べ物を食べると、これだと思っていた味ではない味がくるのでまずい。とても嫌な気分になる。最後に唾液が出なくなる状態になると、唾っていうのは不思議なもので、唾がないと何食べてもまずい。いつでも口の中カラカラだし、気持ち悪い。

 つまり、激痛、味覚変化、唾が出ないというそれぞれの副作用が一気にくるんじゃなくて、代わりばんこで訪れる。それが約半年以上かかる。

 ようやく治ったボクは何を食べたのかは覚えていないけど、ボク達が料理をおいしく食べていけるのも、健康な身体であることが第一条件です。それは日々感謝したくても美味しく食べれるのは当たり前のことなので、感謝しにくいことではあります。

 こんな経験はみんなにはして欲しくないけど、おいしい料理を食べれるのはとっても幸せなことなんですよ。