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料理の模倣 思考の訓練 文鳥のモフ

もう味わえない感動

 今の時代、当たり前のように車もあって、TVもキレイな物もある。映画を見に行くと、それはそれは美しいCGを使った映像が楽しめる。それはとても住みやすく楽しい世界なんですけど、ボク等はもう一切味わえないことがあるんです。

 それは「感動」です。例えば初めてTVを見た時、ビートルズが出た時、スターウォーズ、アニメなど、当時初めて見た人の感動は、ボク等には分かりません。

 「ALWAYS三丁目の夕日」という映画があります。その中で、ある家庭にTVが運ばれてきて、街のみんな集まってブラウン管に映るスポーツを見る、という描写があるんですが、すごい大げさに描かれています。まるで現地でスポーツ観戦しているかのように描いているんです。初めてあのシーンを見たときは、その意味が分かりませんでした。

 スターウォーズが好きなある人は「スターウォーズが公開した時に生まれていなくて悔しい!」とも言います。

 「スターウォーズってそんなにおもしろくないよね」と言う人がいます。まぁ、確かに言う程おもしろくはないんですが(ボクは好きですけどねw)なぜあんなに流行ったのか?未だにファンがいるのか?というと、多分当時の雰囲気を知っている人の思い出が、未だにファンがいる証だと思います。

 公開当時、好きな人同士で推理し合うらしいんですよ。そして新たに公開されるごとに「ルークとレイアは兄妹だった」とか「ダースベイダーはルークのオヤジ」とか、新しい情報が映画館で手に入る。その度にファンは「ええっ!!」ってなる。日本公開は本公開より半年後の公開だったので、ファンはそれまで待てないためアメリカへ行って先に見てくる人がいたり、東宝が「惑星大戦争」というスターウォーズを完全に意識した映画を公開したり。

 まぁ、いろんな意味で80年代は活気があったんだなぁと思います。