chiji's world peace radio

料理の模倣 思考の訓練 文鳥のモフ

思い出の味

 ちょい昔のラジオ番組「宮村優子 岩田光男 たまには近況報告していこう」という番組を聞き返してました。

 番組内で「この前最後だから生レバ食べに行ったよ」という話になりました。そうです。その放送はなんと、生レバが市場に出回らなくなる、という革命的であり歴史的な時期だったのです。

 みやむー宮村優子さん)は、昔から生レバ定食が好きだったそうです。でも岩田さんは「生レバに飯なんて、合うわけが無い!!!」と豪語してました。しかし生レバが食べれる最後の日に、岩田さんは生レバ定食を食べました。生レバとご飯の組み合わせを食べた岩田さんは「生レバと飯は合うねぇーーー!!!」と逆転。食わず嫌いだった岩田さんは時を超え、生レバとご飯のベストマッチに気付かされたのでした。

 そしてボクは今、生レバ定食を食べたい。生レバとご飯を舌の上で転がしてみたい!!しかし、食べれない。なぜだ!!生レバで死者は出ていないはずだ!!これはユッケのトバッチリだ!!

 思い出補正含め、もう一生食べられないであろう料理って少なからず誰にでもあるはずです。

 昔、大阪の梅田にピッコロというカレー屋さんがありました。もちろん今もありますが、その当時はまだ改装前でした。改装前のピッコロの店内は狭くて汚く(※イメージです)、とても暗かった雰囲気でした。店内に入る道も、細い廊下みたいな道の途中にあり、しかもその廊下はトイレへと続いていて、よく探さないと気付かないようなへんぴな所にありました。

 ボクが行くきっかけになったのは「ピッコロというカレー屋が旨い!」というクチコミだけ。その他は何の情報もなし。メニューも3品と少なかったように思います。

 頼んだカレーを出されると、とても良い香りがします。ひとくち食べると、今まで食べたカレーの何よりも旨い!!濃厚?どんな言葉が合うのか分からないくらい不思議な味。

 改装前の店内で食べたのは、その1回限りでした。数年後に、また食べたいと思い、ピッコロを訪れました。既に改装されており店内はキレイになってました。頼んだカレーを食べました。旨いのですが、あの時の味とちょっと違う?結局その当時の衝撃を味うことができませんでした。

 もうあの衝撃は味わえない。

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